上の写真はジャーマン式とバロック式のソプラノリコーダーです。
何が違うのでしょう??
見た目では上から4番目の穴と5番目の穴の大きさが若干違うので判断できますね。
学校教育の場でよく使用されているソプラノリコーダーが上の『ジャーマン式』
ですが、
大人を中心にリコーダーの愛好者に人気なのは下の「バロック式」です。
では、なぜ小学校ではジャーマン式が使われているのでしょう?
理由はジャーマン式のリコーダーは「ファ」の運指がバロック式より簡単だからです。
小学校では「♯」や「♭」の音はあまり教科書に載っておらず
「ファ♯」の音をリコーダーで吹くことはあまりありません。
要するに全音階の「ドレミファソラシド」が吹きやすいので、こどもに教えやすいし押さえやすい。
そのため学校教育の場では「ジャーマン式」が現在でも主流となっています。
しかし小学校を卒業し、楽しみの世界で、自分の好きな曲を演奏しようとすると、たくさん「♯」「♭」の音はでてきます。
特に「ファ♯」の音はいろいろな曲で登場します。
「ファ♯」の運指は、ジャーマン式では少し難しい運指になることは前項でも触れましたね。
バロック式運指の方が「ファ♯」の音が断然簡単です。
そのため愛好者のかたには「バロック式」が人気なのですね。
そして、もう一つ!
実は、アルトリコーダーやテナーリコーダーは「バロック式」運指しか販売されていません。
ジャーマン式がよいという方も、アルトやテナーなどの他のリコーダーでは
バロック式を使うしかない、というのも現状なのです。。。
ですので、今までソプラノリコーダーをジャーマン式で演奏されてい方は
ぜひ、バロック式のソプラノリコーダーにチャレンジしてみてください!