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HOME -  リコーダー - (ゼンオン)樹脂G-1A詳細
ゼンオン Newブレッサンのこだわり

内径へのこだわり

リコーダーの内径は、単純に両端を直線で結んだ形状ではなく、細かな変化を伴い構成されています。これによりたった8個の音孔のリコーダーが、2オクターブ以上の音域を半音階を含め正しい音程で演奏できるのです。 つまりこの複雑な内径を再現することがプラスチックリコーダーにおいても製作の要であると言えます。

ウインドウェイのストレート状態を解消

バロック期に製作された多くのリコーダーのウインドウェイは、入り口直後では上下方向に拡がって、次第に狭くなって出口に達しています。タンギングした息は抵抗なく楽器に入り、発音が楽に感じます。その後、狭くなることで自然に抵抗が生じ安定した音を維持することができます。つまり、反応が良いのに抵抗もあるという好ましい状態となります。しかし従来のプラスチックリコーダーのウインドウェイは、床、天井に求められる入り口から出口にかけた連続した曲線を再現できていませんでした。 本製品では、ウインドウェイの床、天井それぞれを一体形成した構造とし、また、床、天井を連続した曲線を有する面として成形し、リコーダー本来の発音性能を実現しています。?

トーンホールのアンダーカットを実現

トーンホールのアンダーカット処理は総じて音質を整え、豊かな鳴りを追求するために行われます。オリジナルはもちろん、従来から高級木製リコーダーのみに採用されていましたが、プラスチックで再現することは射出成形の特性上困難とされていました。 G-1Aでは音孔部分を別成形する手法で、中部管の0,2,3,5孔に”内エグリ”を実現し、また指孔表面のオーバーカットも行い、更なる音色の向上をもたらしています。更に、このアンダーカット処理の副産物として、各孔間隔をコンパクトに配置することができました。特に1から3孔の左手域では従来比で1音孔ほど狭く、運指が容易になります。?

オリジナルを忠実に再現した外観

装飾の形状や数、「鳥のくちばし」を思わせる唄口、全体に緩やかな曲線を描く中部管…、G-1Aの外観形状はオリジナルモデルの縮尺を忠実に再現しています。音響性能を補完するための重量増を目的とした形状のデフォルメや成形時の形状安定のための中空構造は採用せず、オリジナルの重量配分を優先しました。 これによりG-1Aはヨーロピアンボックスウッド製の木管リコーダーと同等の重量となっています。また、黒色部分はシボ加工を行い、より木管に近い外観と傷と汚れに強いものとなりました。



ゼンオン Newブレッサン 設計・監修

平尾重治(演奏家名:山岡重治)

東京都出身。1973年よりバーゼル・スコラ・カントールムに留学し、リコーダーをハンス=マルティン・リンデおよびジャネット・ファン・ヴィンゲルデンに師事した後、オランダのハーグ王立音楽院にてリコーダーをリカルド・カンジ、リコーダー製作をフレデリック・モーガンに師事する。1980年に帰国後、演奏活動の傍らリコーダー製作にも力を注ぎ、世界各国の演奏家に楽器を提供している。

竹山宏之

大阪市出身。1979年にアメリカに滞在し、故フリードリッヒ・フォン・ヒューネ氏の工房でリコーダー製作を学ぶ。その後、家業である木製リコーダー製作に携わる。1981年に山岡重治氏の協力を得て、ブレッサンモデルのアルトリコーダーを共同開発する。1993年、父の跡を継ぎ竹山木管楽器製作所代表に就任。国内外の数々の催しに参加し、木製リコーダーの普及に大きな役割を果たしている。


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